流れ星恋愛。




「幸彦、お待たせ!どしたの?話って。」





「俺、鹿児島行くことなったわ…」




「っ、は?え?」



「だから会えるのも1年に1回くらになってしまう」




「意味わかんない、そんなこと急に言われてもっ…てかなんで…」





「鹿児島のおばあちゃんが


入院中って言ったよな……?」




「……うん。」



そのことなら…

中3の時に土手で泣いて泣いて
石蹴飛ばしてたの覚えてる


『自分はなにもしてやれない』…って



そうゆうとこ


好きなんだけどな……




「そのおばあちゃんが昨日急変して、

急遽 鹿児島でおばあちゃんの面倒を見ることになったんだ」




「っ、そんな…ぁ、うっ、ぅ」



「泣くな、沙織。

俺、絶対1年に1回は東京戻るよ。」




「っ、やぁ、だ…っそうでなくても…高校遠くて…さみしかったのにぃっ…」




「だから泣くなって…

俺が高校卒業して、立派に稼げるようになったら沙織を鹿児島に来れるようにするから…

待ってろよ。」





「いつ……いっちゃうの…?」




「来週の土曜。」




「そっか…、うん…メールするね、

体調崩しちゃだめだよ?」





「沙織…ほんと…ごめん…」









帰り道も


最後に抱きしめてくれた幸彦の暖かさと

さみしさが交互して


泣きじゃくりながら家路についた




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