あなたがいなければ。【短編小説】
1ヶ月なんてあっという間で…
明日だ。
今は学校に登校中。
結局 私の疑問も晃君に言えずにいる。
でももういいんだ。
明日なんだから。
明日から私の感情なんて無くなる。
だから、お別れを。
私は敢えて遅刻ギリギリの時間に教室へと向かう。
ガラガラガラ
「あっ!慧里奈おはよー!」
「…」
わざと返事もしない。
「慧里奈?」
「話しかけんじゃないわよ。」
「慧里奈!?」
「マジうざい。」
「どうしたの!?後で話し合いだから!」
「どうもこうも、本当の私だし。話し合いなんて行かないし。」
「強制的に連れて行くわよ。」
止めて。
構わないで。
これ以上何も言いたくない。
お昼休み。
私は、引きずられるように屋上に運ばれた。
もちろん、みんな勢揃い。
柑那も涼太も翔太も里奈も晃君も…。
里「で?どうしたの?何があったの?」
「あんたに関係無いわ。」
私から離れて。
翔「いつもの慧里奈じゃない。」
「これが本当の私。」
ごめんなさい。
こんなの私じゃないよ。
涼「目をさませよ!」
「ウザイ消えて。」
やだ。
柑「友達でしょ?私達。」
「誰がいつあんたと友達になった?記憶に無いんだけど。」
違う。
ずっと私の事を支えてくれた親友だよ…みんな。
晃「慧里奈。なにがあったんだ?言えよ!俺に頼れよ!」
「…。」
晃「前にも言っただろ!?今までは何だったんだよ!」
「なんであんたに頼んないといけないの?」
晃「彼氏だから。」
「は?私。あんたの事彼氏だなんて思ったことなんてない。ただの遊び。面白かったわ。」
ごめんなさい。
大好きだよ…。
「わかったらみんなもう話かけてこないで。凄く迷惑。じゃあね。」
みんな大好き。
だから…
さようなら。
また会う日まで…。