あなたがいなければ。【短編小説】
―――1時間後。
きっ
気まずい。
兄「…」
父「…」
晃「…」
「…」
何から話すの?
なんて思い、ソワソワしてる。
父「慧里奈。」
「はい!」
父「落ち着きなさい。」
「はい。」
落ち着け…私…。
落ち着くんだ!
兄「俺から話そっか?それとも…」
お兄様は晃君の方を見る。
晃「俺から話します。多分そっちの方が本人には分かるんで…。」
兄「そっか…。じゃあお願いするよ。」
この光景が凄く不思議だ。
お父様とお兄様と晃君が一緒にいるなんて…。
「早く。教えて下さい。」
晃「分かったよ。」
こうして、まずは晃君からの話が始まった。