普通になりたくて。
「おじい様…」
「おお…美優か。…本当にあそこに通うのか?」
「はい。」
「そうか。…よし、通うことを許そう。ただし。条件がある。」
「条件ですか…?」
「うむ。美優、魔法はどれだけ出来る?」
「えっと…」
「龍と会話は出来るか?」
「はい。もう友達になりました。」
「そうか。空は飛べるな?」
「はい。」
「うむ。ならば…良いだろう。いいか、任務を行うのだ。」
「はい。」
「お前のその能力で、卒業するまで学校に通う人を守ること。」
「分かりました!」
「卒業したらこの家を継ぐように。」
「はい…分かりました」
龍は、空魔法を使える者のパートナー的存在。
普通の人は龍が本当に存在するって知らない。
桜花家の、能力をもった人は普通の人には見せちゃいけない決まりがある。
もし、見られたら…
大変な事になる。って言われてる。
実際、何が起きるか分からないけど…