心の地図
初めての気持ち
「一人暮らしすか?」
男の子がそう言った。
「はい…」
「そう、ですか」
「あの…いつも一人ですか?」
「あ、俺学校行ってないんで」
「そうなんだ…」
「友達になりません?」
「え……」
私は、生まれて初めて
言われた言葉に、
体を震わせながら、
驚いた。
「ダメっすかね?」
「そ…そんなッ」
「じゃ、良いすか?」
「も…もちろんです」
初めて…
そんな事を言ってくれたのが
嬉しくて、嬉しくて。
どうしたら、
良いのかわかんなかった。