心の地図
「竹も持ってるでしょ…?」
「あッ…あぁ」
竹は驚いたまま、
慌てて服に手を入れ
星のネックレスを取り出した。
「ほら」
一言言うと、
竹は私と同じネックレスを
私のネックレスの隣に
並べた。
「おそろいだね」
「あぁ」
「お母さんから、もらったでしょ?」
「うん」
竹は2つのネックレスを
眺めながら、頷いた。
「このネックレスの意味知ってる?」
「小さい時に聞いたけど、
覚えてない」
私は眼を閉じ、
お母さんが言ったことを
思い出しながら、
深呼吸をした。