2人のユウト
第2章

土曜日です。








 そして、今日。


 土曜日です。


 そう、勇都くんと出掛ける日です。


 しかし、明日も同じところに出掛けるなんてね。


 そんなこと初体験だよ。





 遥華遊園地に入るためにある門の前に、勇都くんが立っていた。



 黒い無地のジャケットに、同じく無地のTシャツ、黒いズボン。



 腕につけた銀色の腕時計を見ている。




「ゆ、勇都くん!」



「・・・幸菜。おはよう」



「おはよう!待った?」



「いや、俺は今着たところ。
じゃあ、行くか」



「うん」




 ちなみに私は。



 黒い長そでに、ガーゼのワンピースを着ている。



 私、お母さんがゴスロリのデザイナーだから、こういう服が多いの。






< 109 / 368 >

この作品をシェア

pagetop