2人のユウト
日曜日です。
次の日、日曜日。
水門くんとの日。
西場駅、10時に、無事到着。
駅を降りると、水門くんがいた。
「水門くん!」
「・・・日下さん。
おはようございます」
礼儀正しいな。
「おはよう!待った?」
「いえ、今着たところです。
それじゃあ、行きますか」
「うん」
歩き始めた水門くんの隣に並ぶ。
・・・にしても、かっこいいな。
いつもより整えられた艶のある黒髪。
顔を隠す、大きな黒縁眼鏡と、長い前髪。
ここまではいつも通りなんだけど。