2人のユウト




 休み時間。



 恐れていたことが起こった。




「峯長くんって、どこから引っ越してきたのー?」



「ん?隣の市だけど?」



「どうして引っ越してきたのー?」



「父親の仕事の都合だよ」




 イケメン転入生勇都くんの周りには、クラスの女子が集まった。




 当然私は邪魔者扱い。




「日下さん、ちょっとどいてくれない?」




 目は笑っていない子に微笑まれる。




「は、はい・・・」




 はぁ・・・いてもつまらないや。



 どこか行こうかな。





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