2人のユウト
☆☆☆
次の日。
私は図書室にいた。
「・・・あ、もう来ていたんだ」
珍しく敬語じゃない、水門くんが入ってくる。
「うん。
早く来たくなったの」
「そうなんだ。
勉強熱心だね。
じゃあ、始めようか」
「うん!」
小説書いている私が馬鹿じゃいけない。
しっかり勉強しないと。
読者に間違った情報を与えないように。
誰もいない図書室の椅子に座った水門くんの隣に座る。
ふと横を見ると、水門くんが俯いていた。
「・・・水門くん?どうしたの?」
「・・・いえ、何でもありません」
絶対何かあるな。