2人のユウト




「あたしは応援しますよ。
ユキさんの恋を」


「美夏さん・・・」



「美夏さん、なんて呼ばないでください。
お父様について財閥を維持するために勉強するときみたいですから。

あたし、毎日お父様についていって、社長になるための勉強をしているんです。
その時会う人に美夏さんって呼ばれるんです。
ユキさんにもそう呼ばれたら、仕事中みたいで緊張しちゃいます。

美夏って、呼び捨てで呼んでください」



「そう?じゃあ私のことも呼び捨てで構わないよ。
本名は私、日下幸菜というの」


「幸菜、ですね。
だからユキなんですね」


「そう。
あんまり考えていないの」



「嬉しいです、ユキさんの本名知れて。
あたし、あんまり同年代の友達少なくて。
だから、幸菜と友達になれて嬉しいです」



「私もあんまり友達いなくて。
だから美夏と友達になって嬉しいよ」



「よろしくね、幸菜。
メアド、交換しない?」



「良いよー」




 おぉ、やっぱりスマホだ。





 年寄りな発言だったかな?






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