2人のユウト
勇都くんの秘密
「ただいまー」
しーんとした家の中に、私の声が響いた。
そっか。
お母さんもお父さんも仕事か。
私もお仕事しないと。
お勉強は一応大丈夫。
だから、小説を書き進めないと。
私はチョコレートを冷蔵庫から取り出し、自分の部屋へ向かう。
チョコレートを食べながらパソコンを立ち上げ、小説投稿サイトにアクセスする。
新しいページを立ち上げ、続きを書き始める。
ピーンポーン
あ?誰よ。
私の一番楽しい時間を邪魔しないでほしいわね。