2人のユウト
「どちらさまですか?」
扉を開けると、女の人が立っていた。
肩より少し下の長さの艶のある長い髪。
ぱっちり二重でまつ毛の長い瞳。
ニキビ一つない綺麗な白い肌。
化粧していないのにピンク色の頬。
細くて長い手足。
二十歳のはずだけど、十代に見えてもおかしくない見た目。
本当、いつ見ても綺麗だわぁ。
・・・私の方が若いはずなのにね。
「・・・何よ。人の顔じろじろ見て」
「いや。いつ見ても綺麗だなぁ思いまして」
「当たり前でしょう?
あたしは美人編集者なんだから」