2人のユウト




 しかし神川リュウか。


 懐かしい名前だな。





 にしても、こいつら誰だ?


 会ったことねぇな。





 しかし俺は、笑顔で応じた。



「どちらさまですか?僕に何か用ですか?」


「てめぇ、神川リュウだろ?」


「神川リュウとはどなたですか?
僕は神川リュウという名前ではありませんけど」


「嘘だ。俺にその嘘は通じねぇよ?
俺の姉貴がお前を探しているからな」


「あなたのお姉様?」


「あぁ。俺の姉貴の名前は、寺内麻紀(まき)だ」


「俺の姉さんの名前は、上田彩矢(あや)」



 麻紀?彩矢?


 ・・・もしかして。


 繁華街で俺と仲の良かった、あのマキとアヤか?



 そーいえば、弟いるとか言ってたっけ。


 こいつらが弟なわけね。


 納得納得。







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