2人のユウト




「マキとアヤの弟さんですか。
お姉様のために僕を探すとは。
ご苦労サマです」


「馬鹿にするんじゃねぇよ!
姉貴は俺を探しているんだ!!」


「会ってやってくれるか?姉さんに」


「・・・1度だけな。
俺はもう、女に興味ないんだ。
女なんて、うぜぇだけだ」


「「リュウ!!」」



 不良たちの後ろから現れた、見覚えのある顔。


「マキ、アヤ」


「久しぶりぃリュウ!」


「元気だったぁ?」



 ・・・うぜぇ話し方だな。



「彼らが、マキとアヤの弟?」


「そーよー。
そっちが、マキの弟の、遼平」


「もう1人が、アタシの弟の風真」



「そーなんだー・・・。
弟くんも大変だね。
こんなお姉さんもってさ」



「「・・・どういうこと??」」



 俺は、自分でもわかるほど、冷たく微笑んだ。






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