2人のユウト

再会






☆幸菜side☆



 どう思っているって、いきなり言われても・・・。


 っていうか、さっき言ったことと矛盾してない?



「さっき勇都くんさ、愛されても愛さないとか、私でもそうだとか、今でもモモさんを愛しているって言ったよね?
それって、矛盾してない?」



「あ?それは嘘だ。
モモのことが好きなのは変わりねぇけどな。

でも今は幸菜、お前が好きなんだ。
例え、お前が水門を見ていてもな」



 だから、なんでそうなるのよ!


 私、水門くんのことは好きだよ?


 でも、友達対象の“好き”か、恋愛対象の“好き”かはわからないよ。


 初恋もまだの、通称幽霊の私に、その違いがわかるわけないじゃん。



「ま、答えは今すぐじゃなくて良いから」


「えっ・・・?ちょっ・・・!?」



 勇都くんはスタスタと、屋上の入り口に向かって行ってしまった。



「待ってよ・・・って、きゃあ!」


ズデンッ



 いたた・・・。


 まさかこけるとは。


 何か今日私、ついてない?





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