2人のユウト
ヒリヒリ痛む足をどうにかして立たして、急いで屋上の入り口に向かうけど。
すでに、勇都くんの姿はない。
時、すでに遅しって感じ。
あーあ。
私の気持ち、伝えられなかった。
でも私、どうすれば良いんだろう。
わからないよ・・・。
私に、恋愛はやっぱり無理なのかな?
地味だし、ダサいし。
ケータイ小説の中では、主人公を相手とハッピーエンドに出来るのに。
現実では無理なんて。
本当、上手くいかないよ・・・。
トボトボ歩き、着いた先は図書室だった。
もう水門くんに勉強教えてもらえないから、来ても意味ないのに。
しかし、近々テストだなぁ・・・。
順位、上げないと、また灯さんに怒られるよ。
私は人のいない図書室の椅子に腰かけた。