2人のユウト





 恥ずかしくて俯いてしまった顔を上げると。



 


 水門くんは、爽やかな笑みを浮かべていた。








 えーっと・・・。



 この状況は、なんと表すべきか。



 こういう状況、小説内で作ったことないからな・・・。






「それじゃあ、僕は帰ります。
道はわかっているんで、大丈夫です。
では」



「あ・・・うん。バイバイ」





 何がなんだかわからず思考停止状態に陥った私を見た水門くんは、驚く間もなく、綺麗にアッサリと帰ってしまった。







「・・・え?」





 誰もいなくなった静かな部屋で、私はようやく声を発した。









 失 恋 決 定 ?




 えええぇぇぇぇぇぇえええええ!?!?







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