2人のユウト
「・・・本心なのか嘘なのか、わからないんです。
水門くんが嘘つく性格とは思えません。
でも、どちらが本当の水門くんなのかわからなくて」
恋って、難しいよ、まったくもう。
「幸菜。それが幸菜の答えだな」
「え?・・・・あぁ!!」
そーだ私、勇都くんに告られていたんだっけ!
今の今まで忘れていましたよ!
ごめんなさい、勇都くん。(テヘペロ)
「まーわかりきっていた結果だな」
私が忘れること?
「ちげぇよ。
幸菜が最終的に誰を選ぶか。
ま、水門なら良いんじゃねーか?
あいつなら、幸菜を幸せにするだろ」
「どうしてそう思えるの?」
「簡単だよ、普通の勉強より」
嫌味な人だなぁー。
「俺は少なくとも、水門みたいに幸菜の気持ちを両親に伝えることはしねぇな。
ってゆーか、殆どの男はしないと思う。
それを水門はやったんだ。
しかも、初対面の幸菜の親にな。
幸菜の全てを、あいつなら受け止められるだろ。
幸菜が望む分な」