2人のユウト
・・・水門くん・・・・。
「これはあくまで俺の意見だがな。
そんなハズいことをやりきった水門だ。
水門が嘘つくとは思えねぇ。
多分、幸菜の親に言った、好きって言うのが本心だろうな」
「じゃあ、どうして水門くんは私の告白に無理って言ったの?」
「そんなの俺にわかるかよ。
俺は水門と同じ名前だが、性格も何もかもちげぇからな」
うん、ですよねー。
「わからねぇのなら、わかるまで本人に問いただせ。
本人にしかわからねぇことだからな」
「・・・うん!」
「もし無理があいつの本心なら、受け止めろ。
無理に好きになるほど辛いことはねぇからな」
「うん!」
「わかったのなら行って来い。
次の授業の担任は今日休みらしいからな。
多分自習になるだろーから」
「ありがとう!勇都くん!!」
私は屋上を出ようとして、扉の前で、思い切り叫んだ。
「勇都くん!
私を、勇都くんの、好きな人にしてくれて、ありがとー!!!!」
伝えるよ、私。
嘘偽りない、真実の答えを。