2人のユウト
続く幸せ
☆☆☆
数か月後。
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい幸菜」
「気を付けろよ」
お父さんとお母さんに見送られ、私は学校へ向かい歩き出した。
この間、私は初めて家族旅行に出かけた。
向かった先は、小さな遊園地。
凄く楽しかった。
同時に、何故か緊張もしちゃった。
優斗が言ってくれたおかげで、私は本当の家族を手に入れられた気がした。
「よぉ、おはよう。幸菜」
「おはよう!幸菜ちゃん!」
「おはよう!」
朝校門の近くで、私はいつも通り、勇都くんとクラスメイトの子に挨拶をした。
私がユキの正体だと明かしてからと言うものの、私の周りには多くの人が集まるようになった。
それも先輩から後輩までと、年代の幅は広い。