2人のユウト





「ないんでしょ?メリット。
じゃあ、聞く必要ないね。
メリットがあるなら、教えようかと思ったんだけどね。
ないなら、教えても意味ないでしょ?」



 頷くことしか、出来ません・・・。



「じゃ、引き続き約束守ってね。
もし守らなかったら、幸菜を俺らの好きにさせてもらうね」



 そ、それは困ります!



「は、はいっ・・・」



「じゃあね幸菜。また教室で」




 爽やかな笑顔を浮かべた悪魔は、女の子たちが集まっている輪へ向かって行った。





 はぁ・・・。



 怖かったぁ・・・。



 完全に二重人格だなぁ。




 秘密を守らないと、何されるかわからない。


 私の平和な日常が壊れるのはごめんだ。







 あ、順位見ないと。




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