2人のユウト




 何かラッキー!


 会話なくて出てきた話が勉強だったのに。



「どうしますか?」



「教えて!
私、もう少し順位あげたいの」



「はい。わかりました。
いつから始めますか?」



「水門くんの予定に合わせるよ」



「僕はいつでも教えられますよ。
勿論、今からでも大丈夫です」



「今から?
じゃあ、今から教えてくれる?」



 早い方が良いかな。



「わかりました。
日下さん、何組ですか?」



「私2組だよ」



「2組ということは1号館ですね。
丁度1号館に人が少ない図書室があるんです。
そこで勉強しましょうか」



「え?1号館の図書室?」



「はい。
もしかして、図書室嫌いですか?」





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