君との距離、2歩分。




七世が心配そうに私を見つめる。



その視線に、目力に緊張してしまう。




「はっ…入ろぉ!!」




裏返った声になったけど、七世の手を引いて入った迷路。



少しホラーも意識しているらしく、中は小さな光があるだけでほぼ真っ暗だった。




でも丁度いい。



これで七世に真っ赤になった顔を見られずに済んだ。



七世に見られるだけで顔が真っ赤になってしまう私は


自分でもアホなんじゃないかと思う。




でも、そのくらい



見られるだけで真っ赤になるくらいに



七世が好き。




年上のくせにこんなにダサくて恥ずかしいけど、それだけ本気なんだってこと。







< 112 / 327 >

この作品をシェア

pagetop