君との距離、2歩分。
七世が心配そうに私を見つめる。
その視線に、目力に緊張してしまう。
「はっ…入ろぉ!!」
裏返った声になったけど、七世の手を引いて入った迷路。
少しホラーも意識しているらしく、中は小さな光があるだけでほぼ真っ暗だった。
でも丁度いい。
これで七世に真っ赤になった顔を見られずに済んだ。
七世に見られるだけで顔が真っ赤になってしまう私は
自分でもアホなんじゃないかと思う。
でも、そのくらい
見られるだけで真っ赤になるくらいに
七世が好き。
年上のくせにこんなにダサくて恥ずかしいけど、それだけ本気なんだってこと。