君との距離、2歩分。




「あ、小夏ちゃ―…ってどうしたの、その顔!?」



私の顔を心配そうに覗き込む陽大くん。



…やめて。


近付かないで。



身長も七世と同じ位の陽大くんを七世に重ねちゃうから。



あと、泣くのを必死で我慢してるんだから。


年上のくせにダサすぎる、こんな不細工な顔見ないでよ。



「ちょっと…コンタクトが…」



一生懸命ごまかそうとして、使ってもないコンタクトのせいにする。



「嘘でしょ。七世と何かあったの?」



すぐ見破られてしまった。

私、嘘つくの下手なのかな…






< 131 / 327 >

この作品をシェア

pagetop