君との距離、2歩分。



そんなこと言われると嫌でも七世のことを考えてしまう。



「……七世ね…千波留ちゃんがいいんだって…」


「…え?」


「年上は…私は嫌なんだって…」



もうだめだ


そう思った時は、もう手遅れで。



私の目から流れ出た涙は、廊下を濡らしていた。



―…おかしいな。


今日は楽しいはずの文化祭なのに


みんな楽しそうに笑ってるのに



何故か、私だけが泣いてる。






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