君との距離、2歩分。
「七世っ!」
ボーッとしていたオレに声をかけてきたのは、友達の陽大(ひなた)。
「試合終わったの?」
「まぁな!圧勝だし♪」
陽大は、サッカー部も一緒だったから、結構仲が良い。
「てか、さっき中原先輩と話してなかった?」
「してたけど。何で?」
「みんな羨ましがってたぞ。」
「…はぁ!?小夏と話すのが?」
「だって中原先輩可愛いじゃん!いいねぇ幼なじみは。」
―…わかんねぇ。
小夏って可愛いかったんだ…。
小さい頃からいろんなとこ見てきたから、本当に兄弟みたいな感覚なんだよな。