君との距離、2歩分。



「―…七世!!」



公園の入り口でオレを呼ぶのは千波留ちゃん。


走って来たらしく、肩で息をしている。



オレはぎこちなく微笑んで手招きをした。




「…話って何?」



オレの隣に座るなり、話を切り出した千波留ちゃん。


その言葉にオレは反応する。



「え…っと…」



言葉が上手く見つからない。

会話が全然進まない。




「………別れ話?」


「…うん、ごめん…」



千波留ちゃん、勘よすぎ。


そこまで言われたら謝るしかなくなるじゃん。





.
< 151 / 327 >

この作品をシェア

pagetop