君との距離、2歩分。



「―…待て!!」



時間差で動くようになったオレの足。


公園のフェンスを飛び越えて、小夏の後を追った。




…足、速っ


小夏の背中はすでに100メートル以上先。




―…だー…もう


何してんだ、オレ…



全てが上手くいかなさすぎる。


日頃の行いが悪すぎんのかな?



―…でも、今は小夏を見失っちゃだめだ。


国境越えてでも追いかけ続けなきゃいけない気がするから。






.
< 159 / 327 >

この作品をシェア

pagetop