君との距離、２歩分。

オレは小夏の震える肩に手を伸ばした。



「…っ触んないで!!どっか行ってよ……」


「小夏、落ち着け。」


「早く千波留ちゃんのとこ戻ればいいじゃん!!」




オレは暴れる小夏を抑える。


小夏の目からは大粒の涙がボロボロと零れていく。



「七世なんて嫌いだもん―…」



そう言って泣きじゃくる小夏を無性に抱きしめたくなった。



オレの腕は小夏のふわふわの柔らかい髪に触れる。





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