君との距離、2歩分。



七世の手が、泣くのを我慢して俯く私の髪に優しく触れた。



火がついたみたいに熱くなる私の体。


七世の触れた部分から、段々と熱が広がっていく。




―…多分、髪汗かいてる…

しかも絶対ゴワゴワだから出来れば触らないでほしいんだけど。



なんて言葉も言えない程、私の体は熱を帯びていた。



…七世の指から伝わってきた熱なのか


それとも興奮してる私の体温なのかさえも分からずにただ、うずくまっていた。





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