君との距離、2歩分。
陽大くんのとてつもなく低い声に私は動けなくなった。
「七世…むかつく。何で自分の気持ち伝えてねーんだよ…」
―…あ、そっか。七世には気持ちを伝えたい相手がいるんだ…
何かこんなことで悩んでた私がバカみたいじゃん。
心の中でひそかに自分のことか思ってた私は、本当にくだらない。
最初からそうだったじゃん。
私はどんなに願っても七世の彼女にはなれない。
だって私たちは『姉弟』なんだから。
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