君との距離、2歩分。



「…ま、別に今すぐ返事がほしいって訳じゃないから。よく考えてみてよ。」



急に真面目な表情になった陽大くん。


その顔に、不覚にもドキッとしてしまう。



―…私、心のどこかで陽大くんのこと子供扱いしてたのかもしれない。



今更、目の前の陽大くんも男の子なんだと意識させられてしまった。




顔が真っ赤なのを隠すために下を向くと陽大くんの靴が見える。


…アディダスのスニーカー

……高そう…




そんなことを考えていると、陽大くんは公園に戻っていった。





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