君との距離、2歩分。
静かな沈黙。
オレの耳に入るのは、壁にかかった時計が動く音と自分の心臓の音だけ。
…小夏は何考えてるんだろう?
目の前にいるオレのこと?
それとも他のこと?
少なくともオレには沈黙を破る言葉が見つけられない。
「―…あのさ……」
ビクンと体が反応する。
沈黙を破ったのはやっぱり小夏の声。
心臓がうるさい。
ドキドキしてんのか緊張してんのかすら分からない程心臓が動いていた。
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