君との距離、2歩分。



ドキドキからバクバクに変わったオレの心音。



さっきまでな緊張はどこかに吹っ飛んでいった。


でも厄介なことに今度はあせってる。



こういう場合って本当のこと言っていいの!?


パニックになるオレを静かに見つめる小夏の視線が痛い。


小夏はオレからの答えを待ってるんだ。



「…えーっと……千波留ちゃんではないよ?」



やっと口から出た言葉。


オレなりに遠回しに小夏が好きだって言ってるつもりなんだけど。



だけど小夏は逆に眉間にしわを寄せて複雑な表情になった。





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