君との距離、2歩分。



そして2ヶ月後。


季節は冬真っ只中。




「―…推薦がきた。」


七世からのいきなりの言葉。


…そういえば七世は中学3年生。


世間では受験があるけど、私たちの学校は中高一貫。


「…推薦?何で?」


「サッカーで。でもあんまり強くない高校だからなー…」


そう言って首を捻る七世。


2ヶ月前のあの日から、七世が私に触れることはなくなった。



普通にしゃべったり、2ケツはするけど前とは違う。


2ヶ月前のあの日にはなかった微妙な距離感が私にはあるんだ。





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