君との距離、2歩分。
急接近

小夏Side




「小ー夏ちゃん!!」







私の名前を呼びながら部屋に入ってくる七世。








『小夏ちゃん』って呼ばれるなんてめずらしい。







私の経験上この時の七世は、何か企んでいる時の七世だ。






「…お金なら貸さないよ?」



「違ぇし。」



「じゃあ…何?」








私がそう言うと








七世は、顔の前で両手を合わせた格好で







「小夏…お願い!!オレの友達に会ってほしいんだ!!」







って頼み込んできた。











< 20 / 327 >

この作品をシェア

pagetop