君との距離、2歩分。
余裕とあせり

七世Side




「―…じゃ、北川くんは今のまま進学でいいのね?推薦はけるってことになるけど…」


「いいでーす。」



進路関係に大忙しの担任との面談。


どこのクラスも面談の時間らしくたまに聞こえてくる高校名。



「…北川くん、推薦受ければいいのに。せっかくサッカー上手いんだから。」



オレの素っ気ない態度に溜め息をつく担任。



「…だってそこの高校に魅力感じねぇんだもん。北高なら喜んで行くけどね。」


担任はあまりサッカーに詳しくないのか、ふーん…と興味ないって顔。



ま、いいけどね。


こんなの理由にすぎないから。





.
< 205 / 327 >

この作品をシェア

pagetop