君との距離、2歩分。
余裕とあせり
七世Side
「―…じゃ、北川くんは今のまま進学でいいのね?推薦はけるってことになるけど…」
「いいでーす。」
進路関係に大忙しの担任との面談。
どこのクラスも面談の時間らしくたまに聞こえてくる高校名。
「…北川くん、推薦受ければいいのに。せっかくサッカー上手いんだから。」
オレの素っ気ない態度に溜め息をつく担任。
「…だってそこの高校に魅力感じねぇんだもん。北高なら喜んで行くけどね。」
担任はあまりサッカーに詳しくないのか、ふーん…と興味ないって顔。
ま、いいけどね。
こんなの理由にすぎないから。
.