君との距離、2歩分。



私は強く唇を噛んで、七世の後ろに乗った。



……よかった。


七世が前向いてて。



私の涙は、どう頑張っても止めることは出来ないみたいだから。



静かに私の目から流れる涙。



――…七世…七世…


気持ちがないなら優しくしないで。


紛らわしいから。


期待しちゃうから。




―…願わくば、七世が振り向きませんように。


自転車を下りた時には涙が止まってますように。




.
< 218 / 327 >

この作品をシェア

pagetop