君との距離、2歩分。
そして、2週間後。
私の心の傷は癒えぬまま、七世と接していた。
前よりもずっと広がった微妙な距離感。
そんな時、陽大くんに出会った。
「…あ、久しぶりだね。」
ここでも微妙な距離感。
―…私、陽大くんに告白の返事してないんだよね…
気まずいなぁ……
私は陽大くんの手に視線を移す。
そこにはサッカーボールが握られていた。
「…サッカーの練習?」
「そ。もうすぐ推薦入試で実技試験あるから。」
「へー。すごいね!」
「まぁ七世も大変そうでしょ?」
―――…七世?
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