君との距離、2歩分。



何て言葉を返したらいいのか分からなくて俯く私。



なのに―…



―――ダンッ!



いきなり後ろの公園に連れ込まれて、見えにくい木々の間に叩きつけられた。



「…っ痛……」


「子供じゃねーってとこ…見せてやるよ。」


「―…なにそ……」




突然、目の前にきた七世の顔。


塞がれた唇から言葉は発せない。



七世からの息が出来ない程の激しいキス。


――…苦しい!



「な…なせっ…も…だめ……っ」



あまりの苦しさに七世の胸板を拳で力いっぱい叩いた。


だけど離れない唇。


私の力に七世はびくともしなかった。




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