君との距離、2歩分。



「…小夏?お前、今どこ!?」


「な、何で?」


「迎えに行くから!もうみんな飯食ってんぞ。」


「え……別にいいよ…第一、今メグちゃんの家だし。」



やっぱり素直になれない私。


会いたくないけど、会いたい。


諦めたはずなのに、やっぱり大好き。



―…七世は迎えに来てくれるつもりなの?


でも私は今、七世に会ったらとめどなく気持ちが溢れて、諦められなくなるよ。


きっとこの星の下に七世が立ったら、王子様に見えちゃうもん。



だから、遠回しに『来ないで』って言ってるのに。


しかも隣に千波留ちゃんいるし。


元カノと御対面になっちゃうよ?



―…私は、もう千波留ちゃんとは会ってほしくないもん……




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