君との距離、2歩分。



そんな私の携帯を握りしめる姿を見て笑った千波留ちゃん。


「…よっぽど好きなんですね。」


「え!?あ…べ…別に!」


―………この子、本当に中学生ー!?////


自分でも赤くになってるのがわかるくらい、体が熱くなっていく。



中学生に見透かされるくらい七世が好きなのが悔しい。


でも想いを諦めることが出来ない自分がもっと悔しい。



「―…あーあ…七世も素直になればいいのに。」


「………え?」


「何でもないです!」



千波留ちゃんの大きな目は私たちの行方を全て知っているように見えた。



―…いいな。


いっそのこと、七世の気持ちが見えるものだったらいいのに。




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