君との距離、2歩分。
千波留ちゃんが帰ってひとりになった私は、何をすることもなくぼーっとしていた。
―…七世、今何してるかな?
こんなときでも七世に会いたいと思ってしまう自分は不謹慎だって、わかってる。
でも、私の活力のもとを辿ってみると七世に行き着くの。
何度やってみても、何回辿っても最終的には七世なの。
―…会いたいよ。
七世が足りないよ。
――…こんなの、まるで七世依存症みたいだ……
目を閉じると、七世の顔が見えてきた。
「…小夏!」
―…ほら、幻聴まで聞こえてきちゃったよ。
私は七世の少し低めの声で名前を呼ばれるのが大好きだったよ―…
「―…お前、死ぬ気?」
…七世がいないなら生きてるのも死んでるのも一緒……
「………って…え?」
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