君との距離、2歩分。
タイムリミットは……あと5日。
5日後、オレと陽大は北高の寮に入らないといけない。
…それまでに―…小夏との関係をはっきりさせようと思うんだ。
…想いを伝えるか……無理矢理にでも幼なじみを続行させるか…。
「―――…七世?」
「…………え……?」
「何、ぼーっとしてんだよ。卒業証書ぐちゃぐちゃ。」
陽大に言われて気が付いた。
力をいれすぎて握っていたせいでぐちゃぐちゃの卒業証書。
「…どーせ、小夏ちゃんのこと考えてたんだろ?」
「……………////」
――…図星。
そんなオレの顔を見て『自慢ですかー?』って嫌味っぽく言う陽大。
……そう言えば……
陽大は小夏とどうなったんだろ?
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