君との距離、2歩分。
フーと深呼吸して、小夏をもう1度視界に入れた。
窓から入ってくる風にふわふわと揺れる小夏の茶色の髪の毛。
制服のスカートからは、白い脚が伸びていて。
ぱっちり二重の目を閉じて眠る小夏を本気で可愛いと思える。
―…あー…やべぇ…
我慢だ。頑張れ、オレ!!
衝動と理性の間を行ったり来たりして揺れ動くオレの心。
オレが本能のままに行動してしまったら……告白とか、それ以前に嫌われてしまう。
オレは自分の指を小夏の髪に絡め始めた。
少し長い髪を絡めるようにして遊ぶ。
……いー匂いすんな…
あ、今のかなり変態ぽかった。
言葉に出してなくてよかった……
.