君との距離、2歩分。
小夏Side
「………ん、ん?」
薄暗い雰囲気で、開けた視界。
………あれ?
窓の外、もう星が出て…
外の街灯もついてる…
「………!?」
ぼーっとする頭を無理矢理、たたき起こして立ち上がった。
電気がついてないけど、七世の部屋だ……
あ、そうだ。
私…七世を待ってるうちに段々眠たくなってきて…壁にもたれて寝ちゃったんだ。
乱れた髪を手櫛で直して、ドアノブに手を掛けた。
生欠伸を噛み殺しながら出た部屋の外に……
「あ、起きた。」
「…七世。」
面倒くさそうに立ち上がった七世がいた。
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