君との距離、2歩分。



少しふて腐れらながらも、頼まれた通りにコンビニにへ行った私。


メモに書いてあったものを全部買ってコンビニを出た。


あー…重い。


いくら春だっていっても夜はまだまだ寒いし。


お釣りも300円くらいしか残らなかったし。


私、騙された?


そんなことを考えながらも北川家の玄関のドアを開けた。



「―…ね?いい考えでしょ?」


「えー…でも七世くんが可哀相じゃない?」


「あ、オレは……」


中から聞こえるみんなの会話。


話題の中心は七世みたい。


「―…七世くんが小夏と結婚してくれなかったら、小夏は一生独身になりそうなんだよー」


1番大きな声で意味不明なことを喋ってるのは、お酒が入って調子に乗った私のお父さん。


「七世に小夏ちゃんはもったいないだろー」


そう言ってるのは、同じくお酒の入った七世パパ。



…え、えっ!?


―……そーゆー話////!?




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