君との距離、2歩分。
………なんだ。
やっぱり、好きな子いるんじゃんか。
七世が最近優しいから、私は調子に乗ってた。
あーあ…次の好きな子ってどんな子なんだろ。
千波留ちゃんみたいな可愛い系?
それともメグちゃんみたいな綺麗系かな?
七世って、黙ってたら普通にかっこいいから彼女出来てもおかしくない―…
小さな粒が地面に落ちた。
あれ、汗?
変だな……目から水が出てくる。
…………違う…私、泣いて―…?
「―…こーなーつー!」
そんな声がして、七世が部屋に入ってきた。
私は毛布にくるまったまま、ベッドから出ようとしない。
「お前、電気も点けないで何してんの?おばさんが怒ってんぞー」
そう、涙が止まらなくなった私は荷物だけ置いて自分の家に帰って来てしまったんだ。
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