君との距離、2歩分。
七世Side
時刻は1時45分。
オレは、駅のホームで陽大と合流した。
「……おぅ。」
いつものように、陽大に声をかける。
なのに、陽大はオレの後ろを何回か確かめて驚いたって顔。
「…小夏ちゃんと一緒じゃなかったんだ?」
「は?アイツは絶対来ねーよ。」
「……あ、そう。本当は来てほしいのにね。」
「……黙れ。」
さっきから、オレの不機嫌メーターは上がりっぱなし。
友達からのメールの嵐で鳴り続ける携帯に、イライラが半端ないオレ。
しかも、陽大の余計な一言にもむかつく。
「……陽大、もう小夏のことは言うな。」
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